【東京版】一人暮らしのアパート・マンションの探し方

主に東京都での一人暮らしのアパート・マンションの“探し方”について書いています。一人暮らしのアパート・マンションは、インターネットや現地に赴いての不動産屋巡りをして探します。以上です……という内容は望まれていないと思いますので、一人暮らしのアパート・マンションの“選び方”の話をします。

東京での一人暮らし アパート・マンションの探し方 条件編

その1.妥協できない条件を選ぶ

人それぞれ優先するところが違いますので、良い物件も人の数だけあると言えます。つまり、アパート・マンションの選び方も人の数だけあるのです。なので、まずは自分が何を優先しているのかを明確にすべきです。家賃、日当たり、間取り、周囲の環境、構造、利便性、遮音性、ペットの可否、楽器の可否、外人の可否。一人暮らしでない場合は子供の可否、ご高齢の場合は高齢者の可否、他の住民、防犯面等々。全部が完璧という物件は無いと思って間違いありませんから、妥協できないポイントを3点まで絞ることから始めましょう。

東京での一人暮らし アパート・マンションの探し方 地域編

その2.住む地域を選ぶ

地方から首都圏に来られる方に向けての話になりますが、大学や職場に通うために引っ越す場合は、住居から目的地までの直線上の距離ではなく、どの沿線を使うのかを考えた上で決めた方が良いです。一人暮らしの場合の話ですので、家族で引っ越す場合、それから車通勤・通学の場合は別です。地下鉄やJRなどを利用するなら、乗り換えも含めて通いやすい駅の近くが良いです。

東京都内で暮らすなら、大雑把にいえば“山手線の北と東”が相場的に家賃が安いです。これはフォレント[2009年10月]の情報です。細かい情報は「家賃の相場と利便性で見るランキング ~東京都編~」でご確認ください。ただ、治安が悪いところもあるので、地名と治安で検索しておきましょう。更なる安さを求めるなら、UR賃貸、都営住宅、都民住宅、ルームシェア、事故物件、フリーレントものという選択肢があります。

基本的なことを書くなら、賃料は月収の1/3以下でないと大家さんが契約に難色を示します。払えるのか不安だからですが、1/3より上だと家賃が生活を圧迫しますので、そのくらいの金額を目安に考えた方が無難です。

東京での一人暮らし アパート・マンションの探し方 構造・間取り編

その3.構造と間取りを選ぶ

詳細はQ&Aにありますので、ざっくりとした話を書きます。構造的に木造・軽量鉄骨はアパート、RC・SRCがマンションの場合が多いです。遮音性は壁が同じような条件なら、木造よりもRC(鉄筋コンクリート)・SRC(鉄骨鉄筋コンクリート)の方が上です。

1Rはワンルームで、文字通り仕切りの無い一部屋の物件です。1KのKはキッチンで、居室とキッチンが仕切られています。1DKのDはダイニング(食事をするところ)で、4.5畳以上の広さが基本的にはあります。1LDKのLはリビング(居間)を意味し、8畳~10畳以上の間取りになります。数字は居室数です。振り分けタイプとは、2K以上の場合にキッチンから各居室への入り口が分かれているタイプのことです。メゾネットは部屋の中で2階層になっているタイプのことです。ベランダは屋根がありますが、バルコニーにはありません。

一人暮らしなら1Rや1Kで充分です。経済的に大学に入るのもやっとなら、風呂なしワンルームと相場が決まっています。風呂がなければ家賃は数万レベルで下がります。共同トイレ、共同シャワーでもグッと下がります。二人以上で済む場合は振り分けタイプを選んだ方が無難です。経験上、メゾネットは過大評価している人が多いので、実際住んでみるとガッカリする可能性大です。

東京での一人暮らし アパート・マンションの探し方 不動産屋編

その4.元付け業者を選ぶ

大家さんと直接繋がっているのが元付け業者で、そうでないのが客付け業者です。物件には“管理会社○○”という看板が貼ってありますので、その○○が管理会社になります。そして、多くの場合 元付け業者になります。なぜ元付け業者を選ぶのかと言いますと、契約を決めても仲介手数料しか収入がない客付け業者と、仲介手数料と業務委託料、さらには今後の管理手数料などの収入がある元付け業者とでは、入居してほしいという気持ちも割り引ける余裕も違うからです。そもそも、入居状況を把握しているのは元付け業者だけですので、客付け業者で話が進んでいる内に、元付け業者で決まってしまうことはよくある話です。

東京での一人暮らし アパート・マンションの探し方 現地編

その5.物件でチェックすることを選ぶ

見るべき物件が決まったら、不動産屋に行って案内してもらいましょう。カメラやメジャーを持っていって、あれこれ測ったり撮ったりするのもいいでしょうし、ビー玉を転がして傾斜を見てもいいでしょう。ハウスクリーニング済みかどうかを確認したり、洗濯機置き場や冷蔵庫置き場の面積を確認してもいいです。気になる点は写真に撮って交渉材料にしてもいいですし、設置してあるエアコンや水道を試したり、近所のスーパーを見たり、最寄駅を確認したりするのも大切です。

周辺施設を見て回るのが面倒な人は、住所パワー(詳細はQ&Aにて)やgoogle map ストリートビューで見てみるのもいいでしょう。ネットをやりたい人はその辺のことを忘れてはダメですし、消防法で義務になっている火災報知器の有無も大事ですね。石綿(アスベスト)を使用した形跡の有無とか、1981年6月1日以前に建てられた物件は、建築基準法施行令の改正によって新しい耐震基準(いわゆる新耐震基準)が施行される前ですので、耐震診断の内容を知りたいところです。

風俗店が近くにあるのは嫌だというのでしたら、官公庁施設や学校・図書館・児童福祉施設から半径200m以内を探すと良いです。風適法第28条の定めによって、新たに店舗型性風俗関連特殊営業を行うことは禁止されています。ただし、不遡及の原則というものがあります。

でも実際、現地に行ってみると直感で決めてしまう人が少なくありません。そんなものだ、と思って準備するのが良いかもしれません。本当のところ、住んでみて初めてわかることの方が多いのですから。住居環境は平日・土日で違いますし、朝・昼・夜でも違います。季節でも違いますし、天気でも大きく違うので、すべてをチェックする頃には他の入居者が契約しています。

なので、12月から4月までのシーズン中は特に、他のお客さんを意識して、ほどほどの物件チェックにしましょう。先に挙げた中から片手で数える程度までに、こだわりポイントを減らしておきましょう。昔から言うじゃないですか、「住めば都」と。

東京での一人暮らし アパート・マンションの探し方 保証人編

その6.保証人を選ぶ

なってくれる人にお願いするほかありません。ただし、繋がりが薄い場合や、支払い能力に疑問のある保証人の場合、または保証人が高齢の場合、入居審査でNGということもあります。

入居審査における大家さん側の最大の懸念点は「家賃を払っていけるか」にあります。なので「家賃を余裕で払える預金額」のような、お金ありますアピールひとつで変わる場合もあります。

アプラス、日本セーフティーのように、保証人になってくれる会社もあります。ただし、それぞれ金銭等も含む条件が存在します。NPO法人「もやい」というところも保証人になってくれますが、こちらも対象者は決まっているはずです。

東京での一人暮らし アパート・マンションの探し方 最後に

あとは、契約に必要なものを揃えて、賃貸契約に挑むだけになります。お疲れ様でした。引っ越し業者の選び方は書いていませんが、相見積もりを取って口コミや評判と一緒に検討されるのがよいでしょう。面倒ならクロネコヤマトにでも頼んでください。ちなみに、不動産屋のカウンターなどには、引っ越し業者の割引券が置いてあることがあります。

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